地域の課題と再生可能エネルギーへの期待
サブサハラアフリカをはじめとする多くの地域では、依然として安定した電力供給を受けられない人々が数多く存在します。こうした電力インフラの未整備地域において、太陽光をはじめとする再生可能エネルギーは、持続可能で環境負荷の少ない希望のエネルギー源として強く期待されています。特に、年間を通じて日照に恵まれた地域では、太陽光発電のポテンシャルは非常に高く、生活の質の向上や地域経済の活性化にもつながる可能性を秘めています。
再生可能エネルギーの課題
しかし、その導入にはいくつかの課題があります。オフグリッド環境で再生可能エネルギーを活用するには、導入時のイニシャルコストだけでなく、導入後の維持管理費用も慎重に考慮する必要があります。
一般的な太陽光発電システムは、高価なバッテリーに依存しており、使用状況によって、頻繁なバッテリー交換が求められます。ところが、このバッテリーの交換費用を捻出できないケースが多く発生しており、それが継続利用の大きな障壁となっています。
特に、扇風機や冷蔵庫、産業用機器など、より電力を必要とする機器を日常的に使用する場合には、システムはより大型化し、バッテリーへの依存度も高まります。そのため、維持管理費用の負担がさらに大きくなります。
現地の要望
要望の内容は人それぞれ異なりますが、昼間から電力を必要とする商店や事業者に共通する課題があります。
現状の一般的なソーラーシステムでは、夜まで電気が持たないために、夜間営業が制限され、収益に影響が出ています。より大きなシステムを導入すれば夜間も電力を確保できますが、初期費用が非常に高額で手が出せないという声が多く聞かれます。さらに、頻繁な高価なバッテリーの交換費用が、事業の継続性を圧迫しているのが実情です。
彼らが本当に求めているのは、夜まで電力が持ち、なおかつ維持費の安いソーラーシステムです。ところが、これまでそうしたシステムは存在せず、現地では「選択肢がない」という状況が長く続いていました。
技術の特長
こうした地域の課題と要望に応えるために、私たちはバッテリーに依存せず、またはバッテリーに過度な負担をかけない太陽光発電システムの開発に取り組んできました。当初は「バッテリーをできるだけ長持ちさせるシステム」を目指していましたが、試行錯誤を重ねた結果、バッテリーを接続しなくても安定して電力を供給できるシステムを実現することができました。
このシステムは、太陽光による電力供給をよりシンプルに、そして持続可能にします。現地で調達可能な簡易バッテリーとの併用も可能であり、日中の使用に限定すれば、バッテリーレスでの運用も可能です。そのため、導入コストと維持コストの両方を大幅に削減でき、地域の人々が安心して使い続けられる再生エネルギーとして、現地のニーズに応えることができます。
製品仕様
太陽光発電用の電源機器であるCPVシリーズには、24V系CPV-400と12V系CPV-200の2種類があります。CPV-400は最大450Wまで対応しており、ほとんどの家庭用電化製品に十分な電力を供給できます。また、並列接続によって約1000Wのシステムも容易に構築可能です。このシステムはバッテリーへの負荷が非常に少なく、発展途上国で使用される性能が低いバッテリーにも対応し、バッテリーの寿命を大幅に延ばすことができます。さらに、バッテリーが寿命を迎えた場合でも、日中の使用に限ればシステムは問題なく稼働します。特に、日照が安定している地域では、より高い効果を発揮します。
Model | CPV-200V12 | CPV-400V24 |
Voltage | DC12V | DC24V |
Maximum Input | 30A | 40A |
Output (MAX) | 200 W (250W) | 400 W (450W) |
Dimensions | W253xH60xD180 | |
Weight | 1.2kg | |
Storage | Super Capacitor / Maintenance Free |
民間事例
これまでの機器では、夜間まで電力が持続できなかったが、弊社システムの導入後、夜遅くまで営業出来るようになり収益が大幅に改善されました。一般家庭でも、このシステムを導入する世帯が急速に増えています。




学校導入事例_南スーダン
Pimary school と Secondary schoolに、太陽光発電システムを導入し、都市部との教育格差改善を図りました。
機器は学校への電力供給だけでなく、地域住民の充電スポットとしても役立てています。



