ダカールの水、これ飲める? 安心できる水を届ける日本発プロジェクト

2022年セネガルのプロジェクトのまとめサイトです

セネガル・首都ダカールの水道水事情

セネガルの首都ダカール。
ここは西アフリカ随一の大都市で、水道インフラも整っている…と思いきや、実際には断水が頻発し、水質にもばらつきがあるのが現実です。

・突然の断水は日常茶飯事
・水道水の質は地域ごとに異なり、濁りが気になる(写真添付)
・水道水をそのまま飲むのは不安。でも、ボトルウォーターは高くて、毎日買い続けるのは大変

水があっても「安心して飲める水」がない。この課題を解決するために、私たちは新たな挑戦を始めました。

村落給水向けの浄水システムが、ダカールで活躍

もともと私たちは、アフリカの農村部で安全な水を届けるために、水浄化システムを開発していました。
特徴は以下の通り

・太陽光発電で駆動するので、電気がない地域でも稼働可能
・シンプルな構造で、現地の人々がメンテナンスしやすい設計
・大量の水を浄化できる能力を持ち、村全体を支えることができる

しかし、いざ現地調査を進めてみると…
都市部であっても「飲める水」を確保するのは簡単ではない。
ならば、ダカールの水道水をさらに浄化し、安全な水を低価格で提供する事業を始めよう! という結論に至りました。

現地パートナーとの信頼関係が支える事業

この事業を展開するにあたり、現地のビジネスパートナーとの強固な信頼関係が大きな支えとなっています。
私たちの現地パートナーは、日本政府が推進するABEイニシアティブ(アフリカの若者の留学・インターンシップ支援制度)を活用し、日本を訪れた経験を持っています。さらに、当社でのインターンシップを通じて、技術やビジネスの考え方を深く理解し、強い信頼関係を築いてきました。
この信頼関係があるからこそ、現地の実情に即した事業運営が可能になり、スムーズな展開につながっています。

現地での苦労話——「接合部材がない!?」

設備の設置は順調…かと思いきや、意外な壁にぶち当たりました。
必要な接合部材が現地で売っていない!
たった1個の部品が足りないだけで、システムが組み立てられないという事態に…。
でも、諦めるわけにはいかない。

「じゃあ、現地で改良しよう!」
技術担当がその場で設計を変更し、現地で手に入る材料を使ってカスタマイズ。
結果、無事にシステムを動かすことができました!
技術担当者がいて本当に助かった…!

販売所は大盛況!人々の笑顔が広がる

そしてついに、ダカールで浄化水の販売をスタート!
すると、予想以上の反響が…!
 ・こんなにキレイな水が、この価格で買えるなんて!
 ・安心して飲める水が手に入るのがうれしい!
販売所は大盛況で、連日多くの人々が訪れています。やって良かった!

滋賀県の支援に感謝!

このプロジェクトは、滋賀県の「水環境ビジネス海外展開事業化モデル事業」の支援を受けて実施しました。
滋賀県といえば、日本最大の湖「琵琶湖」を抱え、水環境保全の取り組みが進んでいる地域。
そんな滋賀県からの支援を受けたことで、私たちはこの事業を形にすることができました。
「水の都・滋賀」から、「水に困るセネガル」へ
日本の技術と知見が、海を越えて人々の暮らしを支える。その橋渡しをしてくださった滋賀県の皆様に、心より感謝申し上げます。

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