灼熱の太陽の下、さすがに舞台の上も人はまばら…。そんな中、カメラを向けると、元気いっぱいに手を振ってくれた留学生の笑顔がなんとも爽やか!
猛暑もなんのその、まさに「京都を楽しんでます!」の一瞬を切り取りました。
今日は「修行」か!?猛暑日の京都観光
今日はニジェールの留学生と一緒に京都観光へ。
ただし…天気予報はまさかの猛暑日!しかも行き先は清水寺。
しかも最近の京都は、どこもかしこも観光客で大賑わい。
バス停から人の波が続いていて、歩くだけでも一苦労。そんな中での清水寺参拝は、もう修行みたいなもんです(笑)
「いや〜行きますか?この暑さで…」と社内でも心配の声があがるなか、元気に出発!
なぜって?彼とは特別な再会だったからです。
実は「元インターン」!再会のひととき
彼は、以前JICAの短期インターンシッププログラムを活用して、わが社に来てくれた学生さん。
その後も、ニジェール現地でのプロジェクトに何度も協力してくれており、わが社の技術にも強い関心を持ち続けてくれていました。
そして今回は、JICAのスキームとは別に、プライベートでの再インターンシップを希望してくれました。
「そんなことできるの?」と思われるかもしれませんが、
関係機関にきちんと事情を説明し、インターンシップの実現に向けて必要な確認を一つひとつ丁寧に重ねながら、ようやくこのインターンシップが叶いました。
そして何よりも感動したのは、彼自身の努力です。
大学では卒業論文を必死に進め、提出が確実にできるところまで仕上げ、担当教授からも参加の了承を得たうえで、時間をつくってくれたのです。
今回の再会は、互いの想いと準備が重なって実現した、かけがえのない時間となりました。

留学生インターン、実は大の日本食好き!
彼、日本食が大好きなんです。納豆以外は…(笑)
「これはちょっと無理です」と苦笑いしながら避けていましたが、それ以外はほぼ何でもイケる口。
中でも特に好きなのがお寿司!
そんなわけで、昼ごはんはもちろん回転寿司へ直行!
彼の前には、まぐろ・サーモン・エビ・ツナマヨ…と次々にお皿が並び、
これは初めて!と目を輝かせながら、楽しそうに食べてくれていました。
食べる手が止まらず、お皿はどんどん積み上がっていきます。
「ほんまに好きやな…!」とツッコミたくなるくらい、見事な食べっぷりでした。

暑さはOK!寒さはNG?ニジェール人の気候耐性
京都はもう、歩くだけでTシャツが絞れそうな湿気×灼熱のコンボ。
「今日はサウナ観光ですか?」っていうくらいの蒸し暑さです。
実は以前、ケニアからの留学生に「日本で一番つらいのは何?」と聞いたら、即答でこう返ってきました。
「大阪の夏!」。あの湿気に包まれた都会の夏が、人生で一番しんどかったそうです(笑)
そんなことを思い出しながら、今回はニジェール出身の彼と一緒に猛暑の京都へ。
「さすがに今日はバテるやろ…」と思っていたのに、まさかの元気いっぱい!

「僕、暑いのは全然大丈夫。でも寒いのは本当に無理です」と真顔で断言。彼は超がつく寒がり。
でも、思い出しました。私自身が今年1月にニジェールを訪れたときのこと。
最高気温は30~32度くらいあって、「今日は暑いな〜」と思いながら外を歩いていたんですが…
会う人、会う人が口をそろえて言うんです。
「今日は涼しいよね!」
いやいや、暑いってば!と反論していた自分の姿を思い出しました(笑)
実は真面目な目的も。技術を学び、ニジェールに希望を
今回の再訪には、もちろん観光ではなく、しっかりとした目的があります。
わが社では今、ニジェールでの事業展開を見据えて、現地で商談だけでなく、機材の設置やメンテナンス対応もできる人材の育成に力を入れています。
というのも、ニジェールではまだ、太陽光発電システムの仕組みを正しく理解している技術者は非常に少なく、
基本的な測定機器すら持っていないのが現状です。
販売店も「とりあえず繋げて動けばOK」というスタンスで、耐久性や安全性への配慮は二の次。
このままでは、せっかくの設備も長持ちせず、信頼も築けません。
そこで彼には、今回のインターンを通じて、
機器の構造や動作原理を深く理解し、現地での点検・修理にも対応できるように、しっかりとトレーニングを受けてもらっています。
「売って終わり」ではなく、「使い続けられる仕組み」をつくるために。
彼のような若者が、その鍵を握っています。

おわりに:清水寺より熱い想いを胸に
「こんな暑い日に観光なんて…」と思いつつ始まった一日。
でも、彼の明るい笑顔と、寿司への情熱と、技術を学ぼうとする姿勢に、こちらが元気をもらいました。
清水の舞台から見た景色と、これからの彼の未来が交差する、そんな一日。
猛暑も忘れるような、熱くて楽しい、京都プチ観光となりました。