ウガンダでのプロジェクト再開
私たちのアフリカチームは今、ウガンダに来てパイロットプロジェクトを進めています。
2020年にコロナで活動を中断してしもてからやけど、ようやく再開できました。2023年度に続き、ありがたいことにJ-Partnership補助金に採択いただき、事業展開を加速させることができます。
この補助金は、私たちのような中小企業にとって大きな後押しになります。
アフリカでの実証プロジェクトはどうしても費用がかさむため、資金的な支えとして不可欠です。さらに、公的な審査を経た補助金に採択されていることで、現地政府や国際機関からの信頼にもつながり、協力体制を築きやすくなります。
高速道路の変化と首都カンパラの活気
今回、5年ぶりにウガンダにやってきました。空港も前よりちょっと改善された気がします。
空港から市内へ向かう高速道路を走ると、かつては真っ暗で夜の移動が非常に不安でしたが、現在は街路灯が整備され、安全性が大きく向上していました。インフラの進展を実感することができました。


首都カンパラに入ると、街の活気は以前と変わらず健在でした。渋滞は多少改善されたように思いますが、それでも依然として大きな課題です。人や車、バイクが入り混じる光景は、エネルギーに満ちたアフリカの大都市そのものだと感じました。

プロジェクトの内容
私たちの強みは、太陽光発電に関する特殊な技術です。この技術を活用し、ウガンダの地方に広がる無電化地域の暮らしを改善することを目指しています。
2020年当時と比べると、現在のカンパラの電気街にはソーラー関連の販売所が数多く並び、ローカルの競争相手も急増しています。市場の競争は激しくなっており、その中で私たちは他との差別化を明確に打ち出す必要があると強く感じました。
私たちが取り組むのは、単なる機材販売ではありません。長年培ってきた技術と経験を基盤に、現地の人々が長期的に安心して使える持続可能なシステムづくりを進めています。特に、昼間はバッテリーに依存せずに運用できる設計を採用しているため、たとえバッテリーが寿命を迎えても日中のサービスは継続可能です。バッテリーは主に夜間照明用に使用し、消費電力を最小限に抑えることで負担を軽くしています。
こうした仕組みにより、短期的な効果だけでなく、長期的に安定した運用が可能となります。これこそが私たちのプロジェクトの大きな特徴であり、他社との違いです。

最初のプロジェクトは学校

今回のパイロットプロジェクトの舞台は、Luweero(ルウェロ)の学校です。
ルウェロは首都カンパラから北へ約60km、車で1時間半ほどの場所にあります。
都市部に近いように見えて、実際は無電化の地域が多く、
電気へのアクセスが難しい場所です。
この学校も例外ではなく、昼間でも教室は暗く、夜の勉強はほとんど不可能でした。先生や生徒にとって、学習や準備に大きな制約がありました。
教育省とは何度も協議を重ね、さらに現地調査も行ったうえで、この学校を最初の導入先に決定しました。単に電気を入れるだけではなく、他の学校のモデルとなる「持続可能なシステム」を導入することを目的としています。
特に重視したのは、将来のe-learning普及に対応できる環境づくりです。
そのために、大型ソーラーパネルを導入し、同時に20台のデバイスを高速充電できる設備を整えました。導入後しばらくは携帯電話や充電式ランタンの充電に利用され、1日10〜20台ほどの需要がありますが、この設備は将来的にタブレットやパソコンを活用したe-learningにも十分対応できるよう設計されています。
生徒たちはすでに学校で充電したランタンを家に持ち帰り、夜でも勉強できるようになっており、教育環境と家庭生活の両面で改善が進んでいます。
Before & After – 写真で見る変化

・充電器の設置
同時に20台高速で充電可能に。

・午後4時で、既に暗い教室
暗くて勉強になりません。

・照明がついた教室
夜でも明るく学べる空間に大変身。

・防犯灯で学校全体も明るく
周囲も照らされ、安全面でも大きな効果があります。
さらに、このシステムの特長は「持続可能性」にあります。
昼間なら例え20台同時に充電してもバッテリーなしで運用できるため、将来バッテリーが寿命を迎えても昼間の充電やデバイスの利用は継続できます。
また、バッテリーは夜間照明用に接続していますが、照明の消費電力は少なく、バッテリーへの負担は最小限。長期的に安心して運用できる仕組みになっています。
学校までの道と生活の改善
学校へ行く道は赤土のダート。昼はまだしも、夜になると真っ暗で本当に危険です。だから先生や生徒の一部は学校に泊まることも多いそうです。
今回のプロジェクトで、教室や宿舎の照明が確保されただけでなく、防犯灯で周囲も明るくなりました。さらに、生徒たちは学校で携帯やランタンを充電し、自宅に持ち帰れるようになりました。
つまり、教育の改善だけやなく、家庭での生活も良くなっているんです。


プロジェクトの成果
明かりは勉強机だけを照らすだけでなく、家族の暮らしや地域全体を照らします。
今回の取り組みで、教育と生活の両面に新しい可能性が広がりました。
最後に、子どもたちや先生方と集合写真を撮りました。
みんなめっちゃ喜んでくれて、それが一番の成果やなと実感しました。







