2026年になりました。
新年を迎えたからといって、アルミ相場を取り巻く環境が
大きく変わったわけではありません。
むしろここ数年の流れを見ていると、
今年は「期待する年」ではなく、現実を前提にどう動くかを考える年 やと感じています。
2026年、NSPはもう下がらん前提で考えることにした
2025年を振り返ると、
相場が下がってもおかしくない材料は、正直そろっていました。
- 世界需要は弱含み
- 日本のGDPは一部でマイナス成長
- 民間投資は慎重姿勢
- プレミアムも一時は下落
普通に考えれば、
「そろそろ落ち着いてもええやろ」と思える状況やったはずです。
それでも、NSPは大きく下がらなかった。
この現実を前にして、
もう「下がる前提」で考えるのは現実的やない
そう割り切ることにしました。
2026年は、NSPは下がらない前提で、どう付き合っていくかを考える年
そう捉えています。
円安は「異常」ではなく「常態」になった
為替についても、同じ見方をしています。
以前は、「どこかで円高に戻るやろ」という期待がありました。
しかし今は、
- 日米の金利差は簡単に埋まらない
- 日銀が大きく利上げできる環境ではない
- 長期金利が上がっても、円が買われにくい
こうした状況が続いています。
結果として、
円安は一時的な現象ではなく、
今の日本にとっての“標準状態”になりつつある
そう考えた方が、現実に近い気がします。
この前提に立つと、円建てで決まるNSPが大きく下がる理由は、なかなか見当たりません。
2025年は「中小企業の淘汰」が、静かに進んだ一年
2025年を振り返って強く感じるのは、
中小企業の淘汰が、目立たない形で進んだ一年 だったということです。
派手な倒産ニュースというより、
- 気づいたら仕事が減っていた
- 取引が細っていた
- 先の見通しが立たなくなった
そんな形で、静かに市場から姿を消していった会社が少なくありませんでした。
原材料費、人件費、エネルギーコスト。
これらを自社だけで吸収し続けるのは、正直なところ限界があります。
生き残る会社の共通点が、だいぶ見えてきた
一方で、環境が厳しい中でも
踏ん張れている会社には、共通点がありました。
- 価格転嫁ができる関係性を持っている
- 価格以外の価値を評価されている
- 考え続け、チャレンジを止めていない
「安いから」「早いから」だけで選ばれる仕事は、やはり長続きしません。
じゃあ、2026年をどう動くか
まず最初に、はっきりさせておきたいことがあります。
第一優先は、これまで支えてくださった既存のお客様です。
新しい案件や新しい分野に目が向きがちですが、今のうちがあるのは、既存のお客様のおかげです。
この順番は、2026年も変えません。
そのうえで、昨年は新規開拓にもそれなりに力を入れてきました。
その結果、これまでとはまったく被らない分野で、かつボリュームも大きすぎず、うちにとって“ちょうどいい”案件 を
得ることができました。
価格勝負でもなく、単なる加工受注でもない。
全体を見て提案できる、うちの良さを活かせそうな仕事 です。
正直なところ、去年の取り組みが、「ちゃんと形になった」と感じられました。
価格勝負・納期勝負はしない
無理な値下げや、無理な短納期の仕事は受けません。
短期的に仕事が増えても、長く続かないことは、これまでの経験で分かっています。
技術力を高め、それをきちんと伝える
できること!を増やすだけでなく、それをお客様にきちんと伝える努力 を続けます。
価格以外で選ばれる理由を、より明確にしていきたいと考えています。
実際のアルミ価格展望(2026年)
LMEアルミ価格は、昨年末と比べて
大きく上がる材料も少ない一方で、急落する要因も見当たらない
という状況です。
世界需要は弱いものの、エネルギーコストや供給側の慎重姿勢が続いており、
価格は下げ渋り、レンジ内での推移が続く可能性が高いと見られています。
在庫面を見ても、
LME在庫を含め 世界的に在庫は極端に多い状態ではありません。
中国を含め、生産と消費のバランスは比較的タイトで、在庫が一気に積み上がる動きは出ていません。
総合的に見ると、2026年のNSPは「横ばい〜じわじわ上向き」
このシナリオが、いちばん現実的やと考えています。
